約10年に1回行う外壁塗装。「せっかく塗装をするなら、こだわりのデザインでガラッと住宅の雰囲気を変えてみたい」と考える人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、外壁塗装で壁に模様をつけることです。
この記事では、外壁塗装でつけられる模様について解説します。外壁塗装を機に、ワンランク上のおしゃれな住宅を目指してみてはいかがでしょうか。
外壁塗装というと、ペンキを刷毛やローラーでベタ塗りして仕上げることをイメージする人もいることでしょう。実際、1色もしくは2色の塗料でシンプルな外壁に仕上げている住宅が非常に多いため、外壁塗装では模様をつけられないと思っている人は多いかもしれません。
しかし、実は塗装方法を工夫すれば外壁に模様をつけることは可能です。そのうえ、つけられる模様は多岐にわたるため、ほかの家とは違う個性的なデザインやおしゃれなデザインを実現することもできます。
外壁塗装ではどのような模様がつけられるのでしょうか。ここでは、人気の模様・柄と工法について紹介します。
意匠性塗料とは、見た目のよさを重視したい人におすすめの模様つき塗料のことです。塗料にさまざまな素材を混ぜ、塗るだけで石材調や漆喰調、砂壁状、メタリック状、多彩模様などといったさまざまな模様をつけられる点が特徴的です。
また、意匠性塗料と職人の技術を組み合わせ、立体的な模様をつけることもできます。塗料によってデザインもつけられる模様も異なるため、デザインの幅は無限大です。
吹き付け工法とは、スプレーガンと呼ばれる専用の道具を使い、塗料を霧状に吹き付ける工法のことです。吹き付け工法では、以下のような模様がついた壁に仕上げることが可能です。
吹付け工法は立体感のある模様が得意ですが、施工時に塗料が飛散しやすいという注意点があります。騒音やニオイも発生しやすいため、施工時は周辺に十分配慮しましょう。
ローラー工法とは、合成繊維や動物の毛などでできたローラーを使い、手作業で外壁を塗装していく工法です。安価で行えてムラなく塗装できるローラー工法も、実は外壁に模様をつけることができます。
塗装に使われるローラーにはさまざまな種類があり、毛足の長さや太さによって仕上がりに大きな違いが生まれます。コストを抑えつつ外壁に凹凸をつけたい場合や質感にこだわりたい場合は、ローラー仕上げがおすすめです。
コテ工法は、左官職人がコテという道具を使って模様をつける工法です。手作業で施工するためどのような模様でもつけることができ、塗料によって大きく印象を変えられるところがメリットです。
高い技術を要するため、業者によっては対応していないケースがあります。意匠性が高く技術力が求められることもあり、費用が高くなる点に気をつけましょう。
塗装時に職人が手書きで模様をつけることも可能です。手書きということで、どのような模様も好きに描ける点が大きな特徴です。場合によっては、記念として施主に模様をつけさせてくれることもあるかもしれません。
手書きを採用する場合、職人によって仕上がりが異なってしまうことを押さえておきましょう。手書き文字などを専門とする業者も存在しているため、そういったプロに依頼するのもひとつの手です。
ステンシルシール工法は、イラストや文字などが切り抜かれたシールを敷いて、その上から塗装することで模様をつける工法のことです。イラストなどを描くのはもちろんのこと、レンガ調やタイル調の模様をつけることもできます。
意匠性が高い一方で、手書きほど高い技術を必要としないため、品質が安定しやすい点がメリットです。
外壁塗装で模様をつけることを検討している場合は、以下の3つの注意点を押さえておきましょう。
高い技術力が求められる意匠性の高い施工は、そのぶん価格が高くなりやすく、請け負ってくれる業者が限られます。そのため、場合によっては希望通りの施工がかなわない可能性があることを理解しておきましょう。
また、施工業者によって仕上がりの品質は大きく変わってきます。失敗を防ぐためにも、模様つき外壁の施工実績が豊富な業者に依頼することをおすすめします。
1色もしくは2色でベタ塗りするイメージが強い外壁ですが、実は塗料や工法を工夫することで模様をつけることが可能です。せっかく住宅をメンテナンスするのですから、色や模様にこだわってオリジナリティのある外壁を目指してみてもいいかもしれません。
ただし、業者によって対応可能な工法は異なります。まずは、外壁に模様をつける工法に対応しているかどうか、気になる業者に問い合わせてみましょう!