防水工事と聞くと、なんとなくキッチンや浴室といった水回りの工事をイメージする方が多いかもしれません。しかし、防水工事は住宅そのものを守るために欠かせない工事です。
もし、ベランダや屋上などにひびやシミが発生していたりカビが生えたりしていたら、防水工事が必要になるかもしれません。
この記事では、大切な住宅を守るために行っておきたい防水工事について解説します。「建物の防水性に不安がある」「そろそろ防水工事が必要だと言われた」という方は、ぜひ本記事で防水工事の基礎知識を身につけてみてください。
防水工事とは、住宅やビルといった建物を水から守る工事を指します。具体的には、屋上や屋根、ベランダ、バルコニーなど、雨にさらされる場所に施す工事のことです。外壁や窓枠周辺の防水処理も含めて防水工事と呼ぶこともあります。
新築時に防水工事を行っていても、経年劣化で防水効果は落ちてしまうものです。防水層が劣化した状態を放っておくと、雨水が浸水して躯体を腐食させたり雨漏りを発生させたりします。そのため住宅メンテナンスの一環として、定期的に防水工事を行う必要があるのです。
防水工事を行う目的は、以下の3つです。
防水工事には、建物への浸水を防いで住宅を守るだけではなく、住宅の見た目を維持する役割もあります。
また、防水層が劣化して気づかないうちに漏水すると、見えないところでカビが発生してしまい、喘息やアレルギーといった疾患を引き起こすことがあります。住宅だけではなく、住んでいる方の健康を守るためにも、防水工事は欠かせません。
防水工事は、大体10~15年周期で行うことが一般的です。しかし、場合によってはメンテナンス周期を迎える前に防水層が劣化し、早めの工事が必要になることもあります。
ベランダや屋上で以下のような症状が現れた場合は、早めに防水工事を行いましょう。
このような症状がある場合は、すぐにでも専門業者へ点検を依頼してください。
神奈川県川崎市の野村塗装店でも、防水工事や防水層の点検を行っています。防水工事で疑問や心配事がある方は、お気軽にご相談ください。
一口に防水工事といっても、工事の種類はさまざまです。用途や施工場所の素材によって、適している工法は異なります。
ここでは、防水工事の代表的な種類を4つ紹介します。
アスファルト防水とは、一般住宅の平面屋根やビル、マンションの屋上などで採用されることが多い防水工事です。道路に使用されているアスファルトを高温で溶かしたものを流し込み、固めて防水層にします。
ただし、この工事には危険が伴うため、近年はアスファルトに合成繊維不織布を混ぜて作った防水シートを炙り、貼り付ける工法が主流です。耐用年数は長いですが、工事の際に煙やニオイが発生しやすいという注意点があります。
塗膜防水は、液状の塗料を何度も重ね塗りすることで防水層を形成する工事です。密着性が高く、低予算でも耐久性が高い塗膜を形成できる点が特徴的です。ペンキのように塗れるので、どのような形状の場所にも適しています。
塗膜防水には、以下のような種類があります。
塗膜防水で防水層を形成するためには、十分な厚みになるまで重ね塗りしなければいけません。施工には技術が必要なので、信頼できる業者に依頼することが大切です。
シート防水は、ゴムや塩化ビニルでできた防水シートを施工場所に貼り付ける防水工事です。シートを上から被せるため、下地に影響されずに施工できる点がメリットです。また、工場であらかじめ作られた防水シートを使用するため、短期間で安定した品質の仕上がりになります。
ただし、成型された状態で出荷されるため、複雑な形状の場所には施工しにくい点に注意が必要です。ビルやアパートなど、形状が一定の建物に使用されることが多い傾向にあります。
浸透性防水とは、浸透性の高い素材をコンクリートに直接塗布する防水工事です。塗布された成分はコンクリートの内部に浸透し、表面付近に防水層を形成します。浸透性防水には、浸水を防ぐだけではなく、コンクリートを保護してくれる効果もあります。
おもに、建物の地下部分や屋上などに採用されることが多いです。最近では、躯体保護材としても有用性が高いと評価され、外壁などにも活用されることが増えてきました。
屋上やベランダの防水工事は、住宅を守るために欠かせないメンテナンスです。防水工事を怠ると、住宅の寿命を縮めてしまう可能性があります。一般的な住宅であっても防水工事は必要となるので、外壁や屋根のメンテナンスともに行っておきましょう。
防水工事は住宅の寿命や住人の健康に直結する工事なので、信頼できる業者に施工を任せることが大切です。神奈川県で防水工事をご検討中の方は、ぜひ川崎市で創業70年の信頼と実績を誇る野村塗装店までご相談ください。