住宅のリフォームを行う際、工事の内容によっては仮住まいが必要になる可能性があります。希望する工事が仮住まいを要するものであった場合、どこに住めばよいのでしょうか。

本記事では、リフォーム工事をするときに押さえておきたい仮住まいの基本を紹介します。必要・不要なケースから注意点までふまえ、後悔のない仮住まい探しを目指しましょう。

リフォーム中は仮住まいが必要？

リフォーム中に仮住まいが必要になるか否かは、工事内容によって変わってきます。

まずは、仮住まいが必要なケースと不要なケースをみておきましょう。

仮住まいが必要なケース

リフォーム中に仮住まいが必要になるのは、大規模な工事をする場合や工期が長くなる場合です。例えば、内装を大幅に変える工事や住宅設備をすべて入れ替える工事などが挙げられます。

また、工事をストレスに感じる子どもや高齢者、ペットなどがいる場合も、仮住まいを用意したほうが安心です。「工事中にストレスなく生活することが難しそう」と感じるときは、仮住まいに移り住むことを推奨します。

仮住まいが不要なケース

小規模なリフォームであれば、仮住まいは必要ありません。例えば、キッチンやトイレの交換、一部の部屋の内装工事などが挙げられます。

ただし、「キッチンの位置を移動したい」「配管工事が必要になる」など、施工内容が複雑になることもあるでしょう。この場合は、先述した工事であっても仮住まいが必要になります。

リフォーム中に利用できる仮住まいの種類

もしリフォーム中に仮住まいが必要になったら、どのような物件に移り住めばよいのでしょうか。

ここでは、リフォーム中に利用できる仮住まいの種類を紹介します。

ホテル

リフォームにかかる日数が1週間程度であれば、ホテルを仮住まいにすることがおすすめです。予約が取れれば即日移り住めますし、必要な設備はあらかじめそろっているため、事前準備をせずとも気軽に利用できます。

ただし、費用がかさむため長期滞在には向いていません。工期が短い小規模な工事の仮住まいとして利用しましょう。

マンスリーマンション／ウィークリーマンション

工期が1週間以上になりそうなときは、マンスリーマンションやウィークリーマンションなどを活用しましょう。家具がついていて敷金や礼金が不要、光熱費などが賃料に含まれていることが多いため、初期費用を抑えて入居できます。

ただし、家賃が高めだったり入居可能な人数に限りがあったりと、デメリットもあります。狭い物件も多く、大量の荷物の運び込みや家族での暮らしに向いていない点に注意しましょう。

短期賃貸物件

大規模な工事でしばらく仮住まいが必要になる場合は、賃貸物件も検討しましょう。短期間の賃貸契約に対応した物件であれば、家財を運び込んで従来通りの生活を送ることが可能です。

しかし、短期賃貸物件は数が少ない傾向にあります。また、途中解約の際に解約金を請求される場合もあるため、あらかじめ契約内容をよく確認しておくことが大切です。

リフォーム中の仮住まい探しで気をつけたいポイント

リフォーム中の仮住まい探しで失敗しないように、5つの注意点を押さえておきましょう。

余裕をもって契約する

仮住まいを契約するときは、契約期間に余裕を持たせておくことを推奨します。

業者の都合や施工内容により、工事の日程が延びる可能性はゼロではありません。工期が延びる可能性を考慮し、少し長めに契約しておくと安心でしょう。

トータルの費用を確認する

仮住まいに移り住むときは、次のようにさまざまな費用が必要になります。

• 敷金・礼金
• 家賃
• 管理費
• 仲介手数料
• 鍵交換代
• ハウスクリーニング代
• 住宅保険
• 引っ越し費用

物件によってかかる金額は大きく異なりますが、初期費用や家賃以外にもさまざまな費用が必要になることを押さえておきましょう。引っ越し代も含め、全部でいくらかかるのかをあらかじめ確認しておくことを推奨します。

物件の条件を確認する

物件を選ぶときは、条件をしっかりと確認しておく必要があります。物件の種類や階数、広さ、間取り、駐車場の有無など、希望する条件に優先順位をつけておくと、物件を探しやすくなるでしょう。

長期的に移り住む場合は、可能な限り希望に沿った物件を選ぶとストレスを減らせます。短期間のみ仮住まいが必要な場合は、多少条件を妥協してもよいかもしれません。

荷物が多い場合は、トランクルームを活用しましょう。必要になる間取り数を抑えることで、費用も抑えられる可能性があります。

地域や利便性に気をつける

学区制の学校に通学中の子どもがいる場合や行政サービスを受けている場合は、仮住まいの地域にも注意しなければいけません。また、通学・通勤や生活の利便性、治安なども考慮する必要があります。

特に、仮住まいでの生活が長くなる場合、地域の利便性は重要なポイントとなります。

必要な手続きを済ませておく

仮住まいに移り住むときは、あらかじめさまざまな手続きを済ませておく必要があります。

• 電気・水道・ガス
• 郵便物の転送
• 電話・インターネット

フォームする住宅での利用停止手続きを行うとともに、転居先での契約手続きを行うことも忘れないようにしましょう。

一時的な転居であれば、住民票の移動は不要です。ただし、1年以上転居するときや転校が必要になるときは、住民票を移動させなければいけません。住民票を移動させるべきか判断が難しい場合は、役所の窓口に問い合わせておきましょう。

仮住まい探しはリフォーム業者と相談しながら進めよう

大規模なリフォームや工期が長くなる工事を行う場合、一時的な仮住まいが必要になる可能性があります。仮住まい探しや手続きには時間がかかるため、余裕をもって早めに対応しておきましょう。

最適な仮住まいの種類は工期によって変わるので、リフォーム業者と相談しながら物件を選べると安心です。

神奈川県川崎市の野村塗装店は、創業70年の信頼と実績を誇る業者です。「リフォームを希望している」「工期や仮住まいについて相談しながら工事を進めたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。