ライフスタイルが変化したタイミングや中古マンションを購入したタイミングで、マンションをリフォームしたいと考える方は少なくありません。しかし、集合住宅であるマンションは制約が多く、一戸建てのように自由にリフォームをすることが難しい場合があります。
この記事では、マンションリフォームの際に知っておきたい注意点を紹介します。リフォームをご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、マンションのリフォームを計画する段階で押さえておきたい注意点を紹介します。
まずは、マンションの管理規約と使用細則を確認しましょう。
管理規約とは、共有部分の範囲や使用方法など、快適なマンションライフを維持するために国土交通省が作成した共通ルールのことです。占有部分や共用部分を含む建物および敷地、附属施設に適用されます。
使用細則は管理規約以外に定められた、詳細で具体的なルールのことです。例えば、マンション内でペットを飼育するときやリフォーム工事をするときに行わなければいけない手続きの手順や、必要な書類などをまとめています。
管理規約や使用細則には、リフォームに関する制限や細かな条件が定められています。希望する工事が可能か、どのように手続きを進めていけばよいのか、初めに確認しておきましょう。
次に、構造形式や設備などマンション自体のことについて調べましょう。
マンションには2種類の構造形式があり、種類によってはご希望の間取りに変更できない場合があります。
ただし壁式構造であっても、建物やご希望の内容によっては間取りが変更できることもあります。間取り変更をご希望の際は、リフォーム会社に相談してみましょう。
キッチンや浴室などのリフォームを検討している場合は、あわせて住宅設備の確認も行います。電圧や排水管の位置を確認しておくと、設備リフォームをスムーズに進めやすくなります。
マンションのリフォームを検討している場合は、必ず事前に管理会社へ連絡してください。賃貸物件はもちろんのこと、分譲物件であっても、事前に申請を出して許可をもらっておく必要があります。
申請から許可が出るまでには、ある程度時間がかかります。着工の2〜3週間前には許可を得る必要があるので、早めに申請を行っておきましょう。
部屋が隣接しているマンションは、リフォームの際に騒音や振動が発生しやすい傾向にあります。近隣の住民とトラブルになることを防ぐためにも、事前の挨拶回りは必ず行っておきましょう。
挨拶回りは、上3軒と下3軒、左右2軒に行うことが一般的です。工事期間と一緒に、何かあったときの問い合わせ先も伝えられると親切でしょう。
大規模なリフォーム工事を行う場合は、仮住まいが必要になります。その際、仮住まいの賃料だけではなく、2回分の引越し費用がかかる点に注意しましょう。
また水道光熱費がかかること、利用にあたり事前の手続きが必要になることも忘れてはいけません。仮住まいでの暮らしが長引く場合は、郵送物の転送手続きも行いましょう。
次に、マンションのリフォーム工事を行うときに押さえておきたい注意点を紹介します。
窓や玄関などは、住民全員が管理する「共用部分」に該当します。そのため、勝手にリフォームすることはできません。
基本的に、マンション内でリフォームできるのは個人が所有する「占有部分」のみです。リフォームする範囲は、玄関内からベランダ・窓手前の室内部分にとどめましょう。
リフォームに必要な工具や設備を搬入・搬出する際は、必ず経路となる共用部分の養生を行いましょう。
養生を行うときは、管理組合との事前の相談が必要です。リフォーム業者と連携し、早めにスケジュールを共有しておきましょう。
マンションリフォームは、進めていくなかで費用が変動する可能性があります。
費用が大幅に変わる事例としては、次のようなケースが挙げられます。
このように、中古マンションをリフォームする際は、最初から正確な見積りを出すことが難しいケースがあります。万が一に備え、予算に余裕を持たせておくことがおすすめです。
集合住宅であるマンションでリフォーム工事をするときは、決められたルールを守ったり周囲に配慮したりと、さまざまな注意点を意識する必要があります。トラブルを防いでスムーズにリフォームを進めるためにも、業者や管理会社と相談しながら工事計画を立てていきましょう。
マンションリフォームをご検討中の方は、内装工事から水回りの設備工事まで対応可能な野村塗装店までご相談ください。創業70年の信頼と実績を誇る専門家が、納得のいくリフォームをサポートいたします。