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錆止め塗料とは?種類と特徴、正しい使い方を紹介

錆止め塗料とは?種類と特徴、正しい使い方を紹介

住宅の外壁や屋根、フェンスなどのエクステリアには、さまざまな金属が使用されています。雨風にさらされるこれらの部分は、時間が経過すると錆が発生して、建物の美観や強度の低下を招きます。そこで重要となるのが、錆止め塗料による「防錆処理」です。

この記事では、住宅の外装やエクステリアのメンテナンスに欠かせない錆止め塗料について解説します。建物の保護と美観の維持にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

錆止め塗料とは

錆止め塗料は、屋根の金属部分や雨どい、フェンスなど、住宅の外装に使用される金属素材を保護するための塗料です。塗膜が金属表面を覆うことで、雨水や湿気との接触を防ぎ、錆の発生や進行を抑制してくれます。

まずは、錆止め塗料の特徴について詳しくみていきましょう。

錆止め塗料の効果

錆止め塗料には、金属表面に防錆剤(ぼうせいざい)が入った保護膜を形成して、錆の発生を防ぐ効果があります。

錆止め塗料の塗膜が金属表面を覆うことで、水分や酸素との接触を防ぐことが可能になります。これにより、雨どいやベランダの手すりなど、水に触れやすい部分に錆が発生することを抑制できるのです。

なお、すでに錆が発生している箇所は、しっかりと錆を除去してから塗装する必要があります。錆止め塗料には、すでに発生した錆の進行を止める効果はありません。あくまで、新しい錆の発生を防ぐものだということを理解しておきましょう。

錆止め塗料のメリット

錆止め塗料を使用するメリットは、建物の耐久性を向上できる点です。金属部分の腐食を防ぐことで、修繕や交換の頻度を抑えられ、メンテナンスコストを削減できます。

また、美観を維持できる点も大きなメリットです。錆による外観の劣化を予防して、建物の資産価値を保ってくれる効果があります。

錆止め塗料のデメリット

錆止め塗料は、一般的な塗料に比べて価格が高めです。また、塗装には専門的な知識と技術が必要なため、DIYで施工しても十分な効果が得られない可能性があります。

さらに、塗装後の乾燥時間が長いので、その間に雨や露に触れないように細心の注意を払う必要があります。乾燥時間が短かったり技術不足だったりすると、塗りムラが発生しやすくなるため気をつけましょう。

錆止め塗料の種類と特徴

錆止め塗料には、以下の3つの種類があります。

  • 油性系(1種)
  • 合成樹脂系(2種)
  • エポキシ樹脂系

それぞれどのような特徴があるのか、詳しくみていきましょう。

油性系(1種)

油性系(1種)は、酸性雨や紫外線への耐性が高く、屋根や外壁などの金属部分に適している錆止め塗料です。厚い塗膜を形成するので、最も錆を防ぐ効果が高いとされています。

ただし、乾燥に時間がかかるため、作業性の問題で最近は使用されることが少なくなってきました。

合成樹脂系(2種)

合成樹脂系(2種)は、乾燥が早く仕上がりもよい点が特徴の錆止め塗料です。初心者でも使いやすい塗料ですが、塗膜が薄く、油性系(1種)に比べると防錆性能は劣ります。

性能と使い勝手のよさから、バランスのよい塗料であるといえます。

エポキシ樹脂系

エポキシ樹脂系は、接着剤としても使用されているエポキシ樹脂に錆止めの顔料を配合した塗料です。耐久性に優れていて防錆効果が高いだけではなく、素地の内部に侵入して、脆弱になった素地を補強する効果もあります。

ただし、紫外線に弱い特性を持つため、どちらかと言うと室内での使用のほうが向いています。

錆止め塗料の使い方

錆止め塗料を使用するときは、以下の3つのステップで塗装を進めていきます。

  • ケレン作業を行う
  • 錆止め塗料を塗る
  • 中塗り・上塗りを行う

ここでは、各プロセスのポイントをみていきましょう。

ケレン作業を行う

錆止め塗料の効果を最大限に引き出すには、入念な下地処理が不可欠です。この下地処理をケレン作業と呼びます。

はじめに、金属表面の錆をワイヤーブラシや電動工具で完全に除去します。錆が残っていると、その部分から再び腐食が進行してしまうためです。続いて、ペーパーやサンダーで表面を整えて、最後に油分や汚れを除去します。

この下地処理の良し悪しが、錆止め塗料の効果を大きく左右します。外装部分は屋外の厳しい環境にさらされるため、特に念入りに下地処理を行いましょう。

錆止め塗料を塗る

下地処理が完了したら、錆止め塗料を塗布します。塗布の前に、塗料を十分にかき混ぜる(攪拌)ことが重要です。これは、錆止めの効果を持つ成分が沈殿している可能性があるためです。

塗装は、刷毛やローラーで均一になるよう行いましょう。特に、角部や継ぎ目部分は入念に塗布してください。この際、塗り残しがないよう注意が必要です。

使用する塗料の種類によって、適切な塗布量や乾燥時間が異なります。塗装の前に、製品の使用説明書をよく確認しておきましょう。

中塗り・上塗りを行う

錆止め塗料が完全に乾燥したら、必要に応じて中塗りや上塗りを行います。特に、屋外部分を塗装する場合は、耐候性や美観を高めるために上塗りすることが一般的です。

この工程では、使用する塗料の相性や塗り重ねを行う時間に注意が必要です。どのような塗料の相性がよいのか・悪いのかを一般の方が判断することは難しいので、塗装の専門家に相談しておくと安心でしょう。

錆止め塗料を使った塗装はプロに相談することがおすすめ

錆止め塗料を使用した塗装は、一見すると簡単そうに思えますが、実際には高度な専門知識と技術が必要です。特に、外装部分は建物の耐久性や資産価値に直接関わるため、プロに施工してもらったほうが安心でしょう。

神奈川県川崎市で創業70年の実績を誇る野村塗装店では、各塗装部位に適した塗料の選定や施工を行っています。塗料や塗装工事でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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