外壁塗装を頼もうと思ったときにどれくらいの期間、工事が必要なのか気になりますよね。期間が長いのであれば、その場で生活するのにも一定程度の制限が課されてしまいます。事前にだいたい何日ぐらいかかるのか分かっていれば対策も立てやすいはずです。そこでこの記事では外壁塗装に何日ぐらいかかるのか、さらにどのような工程で外壁塗装が進むのかについて説明します。
外壁塗装にだいたいどれくらいの期間が必要なのでしょうか。一般的に外壁塗装は1週間~2週間で終了します。ただし天候にもよりますので、時期によっては長くかかってしまう場合があります。どれくらいの期間で終了するかは、外壁をチェックして見積もりを出したときに分かります。正確な日数を知りたい場合には業者に見積もりを頼んでみても良いでしょう。一般的に、無料で見積もりまで作成してくれるところが多いです。
外壁塗装の全体の工程は以下の8工程です。これらすべてを行わなければ外壁塗装は完成しません。見積もりを貰ったときに、どのような工程で外壁塗装を行うのか確認したほうが良いでしょう。
外壁塗装をするためには足場を作る必要があります。足場を作る目的はシートで覆って塗料が飛び散らないようにしたり、手が届かない場所でも塗れるようにしたりするためです。足場を作る際にはご近所にも迷惑がかかる可能性がありますので、事前に挨拶をしておくことが必要です。
壁の洗浄には高圧洗浄機を用います。この洗浄をしっかりしておかないと、せっかく外壁塗装をしても、すぐにカビが生えてくる場合があります。汚れがひどい場合は除菌剤を先に塗布してから洗浄します。壁の洗浄はとても大切な工程なので、不安な人は洗浄後に確認しておいた方が良いでしょう。
壁を洗浄した後に、下地にひびが無いか、腐食した部分が無いか確認します。下地が傷んだまま塗ってしまうと、せっかく塗装しても直ぐにはがれています。そのためシーリング材をひびの奥までしっかりと塗りこんでいく必要があります。腐食している部分があれば、先に補修しておきます。その後、表面をきれいにする作業も行います。表面がでこぼこした状態で塗装しても、塗装がはがれる可能性があるからです。こうした下準備が外壁塗装ではとても重要なのです。
壁に塗装をするわけですから、塗料が飛び散る可能性があります。その塗料が付いてはいけない部分には養生する必要があります。養生とは、塗料がついてはいけないところをビニールや布で覆っていく作業のことをいいます。ビニールテープや布をはがしたときに、その後が残らないように処理する必要があります。
下塗りは何のためにするかというと、その上から塗る塗料がはがれないようにするためです。そのため素材によって塗る塗料を分ける必要があります。例えば、鉄の部分にはさび止めを塗ります。この作業をしっかりしておかないと、塗料がはがれてくる場合があります。素材によって塗料を分ける必要があるので、手間がかかります。そのため手抜き業者は塗料を分けずに塗ってしまいます。素材によって塗る塗料が違うのは調べればすぐに分かりますので、事前にどのような塗料を使用するのか確認しておいた方が良いでしょう。
次に中塗りと上塗りをします。下塗りも合わせれば3回塗るのが常識です。壁の痛みに合わせて、塗料に厚みを持たせていきます。外壁の状態が悪い場合は4回塗る場合もありますので、事前に何回塗るのか確認しておいた方が良いでしょう。この塗る回数は手を抜きやすいところです。契約をする前に3回以上塗ることを確認したとしても、明らかに塗っている回数が少ない場合は、業者に問い合わせた方が良いでしょう。
3回塗り終わったらテープや布を取る作業があります。その際に塗り残しがないか、確認する必要があります。万が一塗り残しがあれば塗っていきます。どんなに気を付けていても塗り残しは発生します。この確認作業でそうした塗り残しを発見して、仕上げていく作業をします。
足場を片付けて、周囲の清掃をして外壁塗装は終了です。近隣の皆さんにも外壁塗装が終わったことを報告します。最後に皆さんが本当にしっかりと塗装されているか確認する必要があります。塗り残しがないか、しっかりとチェックしましょう。
外壁塗装の工程はこれまで書いたとおりに進んでいきますが、その間に皆さんの方でもチェックするべきポイントがあります。それは以下の3つです。
契約する段階でどのような工程で進んでいくのかの説明を受けるはずです。その通りに進んでいるかどうか、常に確認しておきましょう。予定よりも遅れている場合はその理由を聞いてみた方が良いでしょう。
塗り残しがないかどうかは常にチェックしておいた方が良いです。業者の中には下塗りを省いてしまう業者もいます。それは最後の段階で確認しても分からないことが多いです。毎日は難しいと思いますが、塗り残しの確認は頻繁にするようにしましょう。もし塗り残しがあれば、写真をとっておき、業者にも連絡するようにします。万が一、トラブルになった場合でも、その写真が証拠になります。
万が一、トラブルになった場合は工事確認完了書にサインをせずに、国民生活センターなどで相談してみましょう。工事完了確認書にサインするとあなたが完了したと認めたことになりますので、手抜き作業が見つかった場合はサインをすべきではありません。
ここまで外壁塗装の工程と、外壁塗装をしている間に確認すべきポイントについて述べてきました。外壁塗装は10年持つはずなのですが、それがもっと早くはがれてしまうのは手抜き工事が原因の場合も多いです。弊社のようなしっかりとした業者に頼むことが必要なのはもちろんなのですが、皆さんの方も外壁塗装の工程を理解し、外壁塗装をしている期間は日々チェックすることをおすすめします。