塗料の健康被害と言えば、シンナーなどの匂いによるアレルギーやホルムアルデヒドのシックハウス症候群などが指摘されています。そうした健康被害の指摘があるため、業者の方でも、アレルギーなどの健康被害が出ない塗料を使うようになってきています。それでもアレルギーになってしまう方は少なからずいます。
そこでこの記事では、外壁塗装とアレルギーなどの健康被害の関係、また、どのような塗料を使えばアレルギーなどの健康被害を防ぐことができるのか、さらにはアレルギーにならない対策として考えられることについて紹介します。この記事を読んで、外壁塗装をしている間は、アレルギーなどの健康被害が起こらないように対策を施しましょう。
外壁塗装でアレルギーを引き起こす可能性があるのは、シンナーです。シンナーの匂いを一度は嗅いだことがあるのではないでしょうか。よくベンチでペンキ塗りたての後に鼻にツンとする匂いがしますよね。その匂いを嗅いで、気持ち悪くなったり頭が痛くなったりする場合もあります。そうした匂いを嗅いで体調が悪くなった人は、外壁塗装でも体調崩す可能性があります。
最近では、シンナーの影響が懸念されており、匂いがほとんど出ない塗料を使うことが多いです。しかし、それでそのごく少量の匂いがアレルギーにつながる人もいます。
また、シックハウス症候群で有名なホルムアルデヒドもアレルギーを引き起こす物質のひとつです。こちらも対策がなされていて、ホルムアルデヒドがほとんど含まれない塗料を使うことができます。しかし、それでもアレルギーを引き起こす場合がありますので対策が必要になってきます。
外壁塗装によって起こるアレルギーは、吐き気やめまい頭痛だけでなく、くしゃみや鼻水、皮膚の痒みなども起こります。ひどい場合には呼吸困難を引き起こす場合もあります。特に子供の場合、匂いに敏感なこともあるので、アレルギー症状がない場合でも、塗料に含まれる物質に関しては注意をした方が良いでしょう。
最アレルギー症状を防ぐための塗料はあります。外壁塗装では水性塗料と油性塗料がありますが、シンナーの匂いが気になる場合は、水性塗料を使うことで、その匂いの影響をかなり防ぐことができます。水性塗料よりも、油性塗料のほうがきれいに仕上がると言われていますが、劣化が少ない外壁の場合であれば、水性塗料でも十分にきれいに仕上がります。そのため、水性塗料でもきれいに仕上がるかどうかは、業者に相談してみましょう。
最また、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物が気になる場合は、「F☆☆☆☆(エフフォスター)」の塗料を選ぶことがおすすめです。星が4つあるのは最上位の規格の塗料であることを意味しており、こちらも人体に影響が少ない塗料であると言われていますので、室内でも使える塗料になっています。
しかしこれらの塗料も全くの無害というわけではありません。先ほども述べたように、お子様などでアレルギーを持っている方がいる場合は、何らかの影響が出る可能性は否定できません。そこで、自然塗料を使うという方法も考えられます。ただし自然塗料は価格が高いことと、仕上がりがあまり良くないと言われています。せっかく外壁塗装をするのに、仕上がりが悪いのであれば、外壁塗装をする意味がありませんよね。そのため、アレルギーを起こさずに、外壁塗装をきれいに行うためにどのような塗料を使えばよいか、業者としっかりと相談した方が良いでしょう。
塗料を工夫することも必要ですが、他にもアレルギー対策は考えられます。はじめに、肌を露出しないと言う方法が考えられます。有害な物質は肌から浸透してしまいます。そのため肌の露出を防ぐような服装をした方が良いでしょう。肌の露出を防ぐだけでも、アレルギーを防ぐ効果はかなり高くなります。
次に、防毒マスクを着用することです。防毒マスクを着用することで匂いを防ぐことができます。防毒マスクは使い捨ての商品が売られていますので、そちらを使うことをおすすめします。ただし、ずっと防毒マスクを付けているのは不便です。そのため、最も良い方法は別の場所で生活すると言うことでしょう。マンスリーマンションやウィークリーマンションを契約して、外壁塗装をしている期間は別の場所で寝泊まりするというのが、最も良い対策だといえます。
外壁塗装をしている間に、どうしても体調が悪くなってしまった場合は、病院にかかって原因を突き止めておきましょう。もし体調が優れなくて、外壁塗装による影響だと分かったのならば、外壁塗装の作業中だけでも別の場所に住むことをおすすめします。
外壁塗装に関しては、有害物質の影響についてかなり改善されており、有害物質の影響がほとんど出ない塗料が使われることが多いです。しかし、それでも健康被害が全くないとは言えません。先程述べたアレルギー症状が出る可能性は否定できません。あらかじめアレルギー症状が出そうな場合は、別の場所で過ごすなど対策が必要でしょう。特にお子さんがいる場合は、事前にどうするかしっかりと考えておいた方が良いと思います。