外壁塗装

屋根塗装で注意したい夜露って何? 仕組みや注意点を解説

屋根塗装で注意したい夜露って何?仕組みや注意点を解説

屋根塗装の仕上がりには天候条件が関わってきますが、なかでも気をつけたいのが夜露です。夜露とは空気中の水分が水蒸気となって現れる現象のことですが、この夜露が屋根に発生すると屋根塗装ができなくなってしまいます。

今回は、屋根塗装をする際に気をつけたい夜露について解説していきます。

そもそも夜露って?

夜露とは、その名の通り「夜に降りる露」のことを指しています。空気中の水蒸気が物につき、物体を濡らしてしまう現象のことを夜露と言います。似たような減少として霧や雲が挙げられますが、霧や雲は空気中に、夜露は物体に発生する水分のことです。

また、夜露と似たような現象として、結露というものも挙げられます。結露と夜露は、空気中の水分が冷やされて水滴となる現象という点で共通していますが、結露は外気によって冷やされ、夜露は気化熱によって冷やされるという点で異なっています。

夜露と屋根塗装の関連性

夜露ができる原因はなんとなく理解してもらえたかと思いますが、夜露と屋根塗装はどう関連してくるのでしょうか。実は、夜露が発生してしまうと屋根塗装の作業を進めることができません。

ここからは、夜露が屋根塗装に与える影響についてみていきましょう。

夜露は屋根塗装の大敵!

夜露が屋根にびっしりとついてしまっている場合、乾くまでは屋根塗装ができません。

濡れたまま屋根塗装をすると塗料が屋根材にしっかりと密着せず、屋根塗装の仕上がりが悪くなってしまうためです。場合によっては、屋根塗装をもう一度やり直す必要が出てくるケースも珍しくはありません。

また、夜露があると安全面でもデメリットが生じてしまいます。塗装のために屋根の登った職人が足を滑らせ、転落してしまう危険性があります。

そのため、屋根塗装をする際は夜露に十分気をつける必要があるのです。

夜露の対処法

それでは、夜露が発生しそうな天候の時はどうのように対処したらいいのでしょうか。ここからは、夜露の対処法について解説していきます。

①作業時期をずらす

まず考えられる対処法が、作業時期をずらすことです。夜露は11月から2月ごろの間で発生しやすいため、その時期を避けて屋根塗装をしていくことになります。

そ屋根塗装は、気温が5度以上で湿度80%以下の条件下で施工することが望ましいとされています。業者によっては地域の天候に合わせた塗装時期を提案してくれることもあるため、夜露が不安な場合は依頼業者に相談してみてくださいね。

②完全に乾燥するまでは作業をしない

朝屋根に夜露が発生している場合は、完全に乾くまで時間を置いて待つ必要があります。したがって、夜露が発生しやすい時期は、夜露が乾いた昼頃から作業が開始されることもあるのです。

そなかには、ブロワーやモップで拭いて水分を乾燥させる業者もいます。朝の時間にこのような作業のために1~2時間費やしてしまうと、実際の作業時間は4~5時間しか確保できません。非常に効率が悪いため、やはり夜露の時期の屋根塗装は避けておいた方がいいでしょう。

③作業期間を短くする

夜露があると塗装ができないということは、逆を言えば夜露が発生する前に屋根塗装を終わらせてしまえばいいということになります。

長時間に渡ってダラダラと作業をすると、何日にも渡って塗装作業をすることになってしまいます。夜が明けるたびに夜露の撤去作業をするのは非効率的なので、短期間で塗装が終わるように工夫するようにしましょう。

そ速乾性の下地を使うなど、一日の作業スピードをアップできるように作業をしてもらうと、リスクを最小限に抑えてリフォームが進められます。

④作業時間を短くする

夜露は朝に発生することもありますが、涼しくなってくる夕方に発生することもあります。そのため、作業は夕方になる前に終わらせておくことが大切です。目安としては、3時頃には作業を終わらせておくようにしましょう。

なかには夕方まで作業をしてくれる職人もいますが、乾く前に夜露や結露が発生して仕上がりが悪くなってしまうことがあります。後日修正するとなると余計なコストや時間がかかるため、夜露が気になる際はムリのない範囲で塗装をすすめるようにしてくださいね。

⑤夜間はシートをかぶせておく

業者によっては、夜露防止のために屋根にシートをかぶせてくれることがあります。完全に夜露を防止することは不可能ですが、布シートや結露防止シートをかぶせておけばある程度の夜露を防ぐことは可能です。

そただし、シートを設置するためには追加で作業時間が必要となります。塗装にかけられる時間が減るため、夜露が発生しやすい時期の作業は避け、暖かい時期に屋根塗装をすることをおすすめします。

屋根塗装の際は夜露に注意!

屋根塗装の仕上がりを大きく左右してしまう夜露。屋根塗装の際はしっかりと夜露対策をしてくれる業者を選ぶことが、後悔のないリフォームのポイントです。

夜露は11月から2月ごろに発生しやすいため、よっぽど急ぎでない限りは時期をずらして塗装を依頼することをおすすめします。業者によってはこの時期の塗装を引き受けてくれないこともあるため、計画的にリフォームを進めるようにしましょう。

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