住宅で過ごしていると、外から車や電車の音が聞こえてきたり、自宅の生活音や子どもの声が外に響いていないか心配になったりすることがあります。生活を送るなかで「音」が気になる場合は、防音工事を実施することがおすすめです。
本記事では、これから防音工事をしたいと考えている方に向けて工事内容やポイントを解説します。防音工事をうまく活用して、より快適な住環境を整えていきましょう。
防音工事とは、道路の通行音などの屋外の音や、屋内から屋外に漏れる音を低減する工事を指します。代表的な工事の内容としては、二重窓や防音材の設置、床材の交換などが挙げられます。
ここでは、防音工事の概要をみておきましょう。
防音工事で防げる音は、外からの騒音や室内の生活音、楽器の演奏音などです。外から聞こえる車や電車の音、話し声はもちろん、住宅の中から発生する音を漏らさないようにすることもできます。
なお、楽器の使用などに備え防音性をより高めたい場合は、防音室を設置することも可能です。ただし、防音室を設置する場合は高額な費用がかかるため、一般的な住宅では二重窓や防音材を使用した防音工事を行うことが一般的です。
防音には、2つの種類があります。
1つ目は、音を遮る「遮音」です。壁やドアに遮音材を設置することで、音を跳ね返す防音の方法です。外からの音を遮断してくれるので、内部の音を漏らさない住宅になります。
2つ目は、音を吸収する「吸音」です。吸音材を壁や天井に設置することで、発生した音を吸い込んでくれる住宅にリフォームできます。
そもそも、音は空気や物体が振動することで発生します。そのため、住宅を振動しにくく空気を通さない構造にできれば、防音が可能となるのです。
防音工事は、内容によって4つの種類に分類できます。ここでは、防音工事の内容と費用相場を解説します。
子どもやペットが走り回る音や日常の生活音が外に漏れることを防ぎたい場合は、床の防音工事が最適です。
床の防音工事には、次のようにさまざまな種類があります。
工事や床材によりますが、6畳あたり10~25万円くらいが費用相場となります。
予算をかけられない場合は、フローリングに市販のカーペットを敷くだけでも防音性を高められるでしょう。
壁や天井には、次の3種類の防音工事を行うことが可能です。
部屋の広さや工事内容によりますが、費用相場は10~15万円程度です。
「室内の騒音を小さくしたい」場合は音を吸い込んでくれる吸音材、「振動を下の階に伝えたくない」場合は防振材など、目的に応じて最適な工事を選ぶことが大切です。
窓の防音工事としては、以下の2種類が挙げられます。
費用相場は、どちらも5~15万円程度です。
二重窓の取り付けとは、今ある窓の内側にもう1枚窓を設置する工事です。防音性が高まるだけではなく、断熱効果も期待できます。防音ガラスにも一定の効果はありますが、二重窓の取り付けのほうが防音効果は高い傾向にあります。
ビングや寝室などのドアを「すき間ができにくく気密性を高めてくれるドア」に交換すると、防音効果を得られます。
現在のドアを防音ドアに変更するときは、ドア枠を広げたり壁も工事したりする必要が出てくるケースもあるため、費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
工事の内容によって異なりますが、25~50万円程度の費用がかかります。
防音工事を行う際は、2つのポイントを押さえておく必要があります。各ポイントをしっかりとチェックしておきましょう。
マンションでは、専有部分のみ防音工事が可能です。
専有部分であると規定されている範囲は建物によって異なりますが、ベランダに面する窓ガラスやサッシは共有部分と判断されることが多く、防音工事ができないケースがあります。また、床材の工事についても制限を設けているマンションが多いため注意しましょう。
マンションで可能な工事の範囲・内容は建物の管理規約によって大きく異なります。施工前は、必ず管理組合や管理会社に相談しておきましょう。
防音工事を行う地域や内容によっては、助成金を活用できる可能性があります。たとえば、次のような場合は防音工事に対する助成を受けられるかもしれません。
適用される助成金がないか、リフォーム業者や自治体の窓口にしっかりと確認しておきましょう。
防音工事は、より快適かつ安心してご自宅で過ごしたい方におすすめのリフォームです。騒音や音漏れでお悩みの方は、ぜひ一度検討してみてくださいね。
神奈川県川崎市で防音工事をご希望の際は、ぜひ野村塗装店までご相談ください。70年の信頼と実績を誇る専門業者が、一軒一軒に最適な防音工事を提案いたします。