外壁塗装

防水塗料とは?種類とやり方を解説

防水塗料とは?種類とやり方を解説

住宅が劣化する大きな要因として、「雨水の侵入」が挙げられます。外壁塗装には雨水の侵入を防ぐ効果がありますが、よりしっかりと住宅を保護したいのであれば、防水塗料を使用することがおすすめです。

本記事では、防水塗料について解説します。種類や特徴を知って、ご自宅に合った防水塗料を選びましょう。

防水塗料とは

防水塗料とは、文字通り「防水機能に特化した塗料」のことです。雨水の侵入を防ぎ、建材の腐食や雨漏りなどを防ぐ役割を果たします。一般的に、伸縮性に優れた「弾性塗料」のことを防水塗料と総称します。

一括りに防水塗料といっても、外壁用のものと床用のものに分類することが可能です。まずは、防水塗料の基本的な知識を身につけていきましょう。

外壁用の防水塗料

防水と聞くと屋根やベランダへの施工をイメージする方は多いかもしれませんが、外壁塗装に防水塗料が使用されることも珍しくありません。

弾性塗料はひび割れに追従して伸びてくれるため、ひび割れしやすいコンクリートやモルタルの外壁塗装に用いられることが多い傾向にあります。

ただし、外壁用の防水塗料は防水機能が比較的弱く、床用のもののように完全に浸水を防ぐことは難しい点に注意しましょう。

床用の防水塗料

床用の防水塗料は、雨水を完全にシャットアウトすることを目的とした塗料です。水が溜まりやすい床に使用されるため、外壁用のものと比べると高性能である点が特徴的です。

床用の防水塗料は、「トップコート」と呼ばれることもあります。こちらは、FRPやウレタン層といった防水層を保護するために使用されるコーティング剤です。外壁用としっかり区別しておきましょう。

防水塗料のメリット・デメリット

防水塗料は雨水から外壁を保護してくれる高性能な塗料ですが、メリットだけではなくデメリットもあるため気をつけなければいけません。防水塗料のメリット・デメリットは以下のとおりです。

◎メリット

  • 伸縮性に優れていてひび割れに強い
  • 外壁保護機能を長期的に維持できる

◎デメリット

  • 膨れが起きやすい
  • ベタつくため汚れが付きやすい

防水塗料は、伸縮性が優れているがゆえに膨れが起きやすく、まれに塗膜に水分がたまることがあります。とくに、表面が高温になり蒸気が発生しやすいサイディングボードに塗布すると、膨れが起きやすくなるため注意しましょう。

また、正しく施工しないと塗り上がりがベタついてしまい、外壁が汚れやすくなるケースもあります。

防水塗料の種類

防水塗料には、代表的な4つの種類が存在しています。ここでは、それぞれの特徴をみてみましょう。

アクリル

アクリルは、扱いやすく安価な防水塗料です。重ね塗りしやすく発色がいいため以前はよく使用されていました。しかし、耐用年数が5~6年と短いこともあり、今は以前よりも採用されることは減ってきています。

ウレタン

ウレタンは弾力性や耐久性、密着性に優れた防水塗料です。バランスの取れた塗料ではありますが、紫外線に弱く変色しやすい点がデメリットとして挙げられます。耐用年数は、10年程度です。

シリコン

シリコンは、耐久性が高く仕上がりの品質もいいため、現在もっとも多く利用されている防水塗料です。耐用年数は10~12年程度でコストパフォーマンスも高いですが、やや弾力性で劣るというデメリットがあります。ひび割れしやすい外壁材には適していません。

フッ素

フッ素は、耐久性・耐水性・耐熱性・耐寒性とさまざまな機能を兼ね揃えた万能な防水塗料です。機能性が高いぶん、価格は高めに設定されています。耐用年数が15年以上と長く、一般住宅に限らず大型の建造物にも活用されています。

防水塗料の塗り方は3種類

防水塗料には、3つの塗り方・仕上げ方法があります。ここでは、それぞれの違いについて解説します。

単層弾性仕上げ

単層弾性仕上げは、一般的な戸建住宅に採用されることが多い塗り方です。下塗りを1回したあと、上塗りを2~3回行います。

弾性塗料を上塗りすることで厚みを出して、ひび割れをカバーします。工程が少ないため、比較的安く施工できる点が大きなメリットです。

複層弾性仕上げ

複層弾性仕上げは、5工程で仕上げることにより塗膜に厚みを持たせる塗り方です。工程は、下塗り1回、中塗り2回、上塗り2~3回となります。

単層弾性仕上げよりも防水機能を高められるので、屋上や工場などの防水工事をするときに採用されることが多いです。工程数が多いぶん、施工期間や費用はかさむ傾向にあります。

微弾性塗料仕上げ

微弾性塗料仕上げは、伸縮性のある微弾性フィラーと呼ばれる塗料による下塗り1回、上塗り2回で仕上げる塗り方です。

下塗り材に伸縮性があるため、ひび割れへの耐久性が高い点がメリットです。また、塗装時点でひび割れを起こしている部分を埋めたいときにも向いています。

工程が少ないため、費用を押さえられます。上塗材は普通の塗料を使用するため、選べる塗料の種類やグレードが豊富な点も特徴的です。

防水塗料で住宅を保護しよう

防水塗料とは、一般的に弾性があり防水性が高い「弾性塗料」のことです。塗膜が伸縮することでひび割れや雨水の侵入を防いでくれる防水塗料は、屋上や床だけではなく外壁にも用いられることがあります。

お住いの地域や塗装する部位によって、適切な塗料の種類は異なります。「防水塗料を使用すべき?」「どのような塗料を選べばいいのだろう」と迷ったときは、ぜひ川崎市高津区の野村塗装店までご相談ください。

まずはお気軽にお問い合わせください!

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