長期間外壁をメンテナンスしないでいると、黒ずみが発生することがあります。とくに、明るい色の外壁は黒ずみが目立ちやすく、見た目の悪さにお悩みの方は多いかもしれません。
本記事では、外壁にできる黒ずみの原因や落とし方を解説します。外壁を保護して住宅の美観性を維持するために、黒ずみ対策の方法を押さえておきましょう。
外壁にできる黒ずみの原因としては、以下の4つが挙げられます。
雨だれとは、外壁に付着した汚れを雨で流しきれず、筋のように跡になってしまう状態を指します。外壁は常に雨風にさらされているため、雨だれや排気汚れ、ホコリやチリによる黒ずみが発生しやすいのです。
また、コケやカビも黒ずみの原因となります。放置すると繁殖してより汚れが目立つようになるため、早めに対策することが肝心です。
外壁に黒ずみが発生しても、「少し見た目が悪くなるだけだから」と放置されてしまうことは珍しくありません。
しかし、黒ずみを放置すると以下の2つのリスクが生じるため、しっかりと対処する必要があります。
外壁の黒ずみを放置していると、当然住宅の見た目が損なわれてしまいます。黒ずみがひどい住宅は古びた印象になり、建物全体の美観性を低下させます。
また、汚れは時間が経つごとに落としにくくなるため注意が必要です。「手間を抑えるために黒ずみを放置した結果、将来的によりメンテナンスの手間や費用がかかってしまう」なんてことも考えられるでしょう。
外壁の黒ずみを放置していると、住宅を保護している塗膜の機能が低下してしまいます。
外壁の塗膜には、住宅を雨から保護する耐水機能が備わっています。塗膜が劣化すると耐水機能が衰え、雨水が入り込んだり雨漏りしたりする原因となる可能性があるのです。最悪の場合、外壁が腐食され建物全体に悪影響を与えることもあります。
外壁の塗膜は、住宅を長く快適に使うために欠かせないものです。劣化を早めることがないよう、黒ずみが発生したらメンテナンスをする必要があります。
自宅の外壁に黒ずみが発生したらどのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、黒ずみの落とし方を3つ紹介します。
汚れが比較的少ない場合、ブラシやスポンジでこすって黒ずみを掃除することがおすすめです。
【用意するアイテム】
【掃除手順】
ポイントは、外壁を傷めないように柔らかいブラシやスポンジで優しく洗うことです。
汚れが少ない場合は台所用の中性洗剤を使用しても問題ありません。しっかりと汚れを落としたいときは、外壁専用の洗剤を使用してください。
自宅に高圧洗浄機がある場合は、それを使って黒ずみを落とすことも可能です。スポンジやブラシでは落とせない汚れもスッキリ落とせるので、広い範囲の汚れや頑固な汚れが付着してしまったときにおすすめです。
ただし、塗膜が剥がれかけている部分や浮いている部分に使用すると、劣化を早めてしまう可能性があります。サイクロンノズルやトルネードノズルと呼ばれる水圧の強いノズルは、使用しないようにしましょう。
必ず事前に外壁の状態を確認し、水圧を調整しながら洗浄してください。
「自分で作業するのが難しい」「外壁を劣化させないか不安」という場合は、外壁塗装などを専門とするプロの業者に洗浄を依頼しましょう。高所の汚れや頑固な汚れも、しっかりと取り除いてくれます。
専門業者に作業を依頼した場合の費用は、1平米あたり200~300円程度です。汚れの程度がひどい場合は、しぶとい汚れに効く「バイオ洗浄」を行ってもらうことも可能です。
外壁の黒ずみを落とすときは、3つの注意点を押さえておく必要があります。
外壁の黒ずみ洗浄をするときは、専用の洗剤を使用しましょう。ハイターやカビキラーなどの用途が異なる洗剤は、塗膜を変質させてしまう可能性があるためです。また、研磨剤が含まれる洗剤は塗膜に傷をつける可能性があります。
手元に専用の洗剤がない場合は、台所用の中性洗剤を使用しましょう。
自分で外壁を掃除するときは、高所作業を行わないようにしましょう。はしごや脚立を使って不安定な状態で作業すると、転倒や落下の危険性が高まります。高所作業が必要なときは、専門業者に依頼してください。
雨の日や風が強い日は、せっかく外壁を洗浄してもすぐに汚れが付着してしまいます。そのため、できるだけ風の少ない晴れもしくは曇の日に作業することがおすすめです。とくに、晴れの日は洗った外壁を自然乾燥させられるため、好都合だといえるでしょう。
外壁に発生する黒ずみは、住宅の見た目を悪くするだけではなく、外壁塗装の塗膜を劣化させる原因となるため注意が必要です。放っておくと頑固な汚れになったり雨漏りの原因になったりするため、発見したら早めに対処してください。
川崎市高津区の野村塗装店では、外壁のメンテナンスを承っております。外壁を傷めずに黒ずみを落としたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。