リフォーム工事を行っているときに、職人や元受け企業にお礼や差し入れを渡すべきか悩む方は多いものです。なかには、「差し入れがないと手抜き工事をされてしまうのではないか」と不安を抱えている方もいるかもしれません。
この記事では、リフォーム工事にお礼や差し入れが必要かどうか、どのような品物を渡せばよいのかについて説明します。お礼や差し入れのマナーを知り、気持ちよくリフォーム工事を進めていきましょう。
そもそも、リフォーム工事をお願いしている職人や元受け企業に対し、お礼や差し入れを渡す必要はあるのでしょうか。まずは、お礼や差し入れの必要性についてみていきましょう。
結論からいいますと、リフォーム工事へのお礼や差し入れは不要です。施主はしっかりと工事費用を支払っていますので、別途で品物を渡す必要はありません。
また、お礼や差し入れがないからといって手抜き工事をされることもありません。近年は、事前に「心付けや差し入れは受け取りません」と事前に伝えてくれる業者が増えましたが、そのように言われなかった場合もお礼を用意しなくて大丈夫です。
もちろん、施主が感謝の気持ちを伝えるためにお礼や差し入れをすることには何の問題もありません。「期待を上回る品質の工事だった」「融通を聞かせてもらった」など、感謝を伝えたいことがある場合はお礼を渡してもよいでしょう。
特に、一戸建てのリフォーム工事は期間が長くなる傾向にあるため、職人と仲良くなる施主もいらっしゃいます。よい関係が築けた場合や今後もお付き合いしたいと考える場合は、ぜひお礼の品や差し入れを渡しましょう。
リフォーム工事でお礼や差し入れを渡すときは、マナーを守ることが非常に大切です。
ここでは、必ず押さえておきたいマナーを3つ紹介します。
お礼や差し入れは、無理のない範囲で行うことが大切です。品物の金額が施工品質を左右することはないので、過剰にお礼をしたり高価な差し入れをしたりする必要はありません。
高価なお礼をすると、かえって職人に気を遣わせてしまう可能性があります。大切なのはお気持ちなので、金額にこだわりすぎないように注意しましょう。
お礼や差し入れは、元受け会社に渡すことがマナーだとされています。特定の職人にお礼を渡すことは、トラブルの原因になる可能性があるため注意が必要です。
元受け会社にお礼を渡せば、職人の皆さんへ適切に品物が分配されます。また、工事に携わってくれた方々へしっかりと感謝の気持ちを伝えられるというメリットもあります。
お礼や差し入れを渡すときは、タイミングに気をつけましょう。元受け会社や職人が忙しく働いているときは、声をかけると作業を止めてしまうため、好ましいタイミングではありません。
業者によって異なりますが、元受け会社や職人は午前10時と正午、午後3時頃に休憩を取ることが多い傾向にあります。このタイミングに合わせて差し入れをすると、スムーズに受け取ってもらいやすいでしょう。
また、リフォーム工事が終了したあとに行う竣工検査のタイミングでお礼を渡すこともおすすめです。元受け会社の代表者や施工担当者が立ち会うため、感謝の気持ちを伝えるよいタイミングだといえるでしょう。
リフォーム工事のときに渡すお礼や差し入れは、日持ちして手軽に利用できる品物がおすすめです。反対に、消費期限が短いものや屋外で扱いにくい食品、高価すぎるものは避けるべきです。
ここでは、リフォーム工事のお礼や差し入れに向いている品物を具体的に4つ紹介します。
お菓子は、定番のお礼や差し入れです。冷蔵不要で日持ちする焼き菓子や煎餅、饅頭は扱いやすく、休憩時間に気軽に食べやすいため喜んでもらえます。
高価なお菓子を買う必要はなく、2,000円程度のギフト用菓子折りを渡す程度で十分です。おすすめは分けやすい個包装のお菓子ですが、数が足りなくなることがないように注意が必要です。
また、缶コーヒーやお茶、スポーツドリンクなどの飲料の差し入れも喜ばれます。暑い時期は冷たい飲料、寒い時期は温かい飲料を用意しましょう。
差し入れには向きませんが、お礼をしたい場合はお酒を渡してもよいでしょう。ただし、お酒は好みが分かれやすいため、焼酎や日本酒よりも無難なビールを渡すことがおすすめです。
段ボール入りの缶ビールなら分配しやすいですし、ケースなどを返却する手間もないので、相手に負担をかけにくいでしょう。
実用品も、リフォームのお礼や差し入れの品としておすすめです。特に、現場で使えるおしぼりや手ぬぐいは重宝されます。
現場で働く方にとっておしぼりや手ぬぐいは消耗品なので、高価なものを渡す必要はありません。1枚200~300円くらいのものであれば、相手に気を遣わせることもないでしょう。
商品券やビール券も、リフォームのお礼として渡しやすい品物です。ただし、商品券を受け取らない方針の業者も多いので、断られる場合があることは理解しておきましょう。
少額であれば職人一人ひとりの分を用意することもありますが、5,000円以上の商品券を渡したい場合は、元受け会社に全員分としてまとめて渡すことが一般的です。
リフォーム工事のときは、必ずしもお礼や差し入れを用意する必要はありません。お礼や差し入れの有無で施工品質が左右されることもないので、無理に用意しなくても大丈夫です。
もちろんどうしてもお礼を伝えたいときは、お礼の品や差し入れを渡しても問題ありません。高価なものはかえって気を遣わせてしまうので、気軽に利用してもらえる品物を渡すようにしてくださいね。
神奈川県川崎市で創業70年の信頼と実績を誇る野村塗装店では、リフォーム工事を幅広く承っています。住宅に関するお困りごとやわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。