マイホームの老朽化やライフステージの変化にともなってリフォームを行う際、工事の規模によっては自己資金だけでは費用がまかなえないケースも出てくるでしょう。そのようなときに活用できるのが、リフォームローンです。
この記事では、リフォームローンの概要について紹介します。住宅ローンとの違いをしっかりと理解して、上手に活用していきましょう。
リフォームローンとは、リフォーム工事を行うときに利用できるローンです。住宅ローンとは違い、新築の際や住宅の購入時に利用することはできません。
内装や水回りのリフォーム工事、屋根や外壁の塗装などを行うときは、数百万円の費用が掛かるケースもあります。リフォームローンを活用することで、自己資金がなくても理想のプランを実現できるようになるのです。
ここでは、リフォームローンについてもう少し詳しくみていきましょう。
リフォームローンと住宅ローンには、大きな違いがいくつもあります。ここでは、それぞれの特徴を表で整理しておきましょう。
リフォームローン | 住宅ローン | |
初期費用 | 不要な商品が多い | 必要 (抵当権設定費用など) |
借入限度額 | 50万円~1,000万円 | 最大1億円 (条件により異なる) |
金利 | 3~4% | 2% |
借入期間 | 5~15年 | 最長35年 |
担保提供 | 不要のプランもある | 自宅を担保にするのが一般的 |
手続きにかかる期間 | 最短数日で審査のハードルが低い | 1~2週間程度で、やや審査のハードルが高い |
※商品によって異なります。
リフォームローンは金利が高いですが、手続きが容易だったり初期費用が不要だったりと、手軽に利用できる点が魅力です。短期間かつ少額の借り入れを検討している場合は、非常に便利な商品であるといえるでしょう。
リフォームローンは、さまざまな金融機関で取り扱われています。銀行や信用金庫などの金融機関はもちろん、信販系の会社でリフォームクレジットローンを申し込むことも可能です。
金融機関と比べ、信販系の商品は審査に通りやすい傾向にあります。ただし、金利は金融機関のほうが低いことがほとんどです。
どちらにも一長一短があり、また商品によっても詳細な条件は異なります。複数の商品をよく比較し、ご自身にあった商品を選ぶことが大切です。
一口にリフォームローンといっても、3つの種類に分類することが可能です。
ここからは、各種類の特徴について紹介します。
無担保型は、物的担保を設定しないリフォームローンです。
物的担保とは、ローンの利用者が契約する金融機関などに提供する土地や建物です。返済が滞った場合、金融機関は担保になっている土地や建物を売却することで、貸し付けた金銭を回収します。
無担保型の場合、担保を失ってしまうリスクがありません。他にも、保証人が不要で審査が早い、必要となる書類が少ないなど、手軽に利用できる点がメリットとして挙げられます。
ただし、担保がない代わりに借入可能額が制限されたり、金利や返済期間の条件が厳しくなったりするデメリットに注意が必要です。
担保型は、自宅などを担保に設定して金銭を借り入れるリフォームローンです。
借入可能額が多いうえ金利が低く、返済期間も長く設定できます。ただし、返済が滞った場合は、担保物件を失ってしまうリスクがあります。また、手続きが煩雑化したり審査が厳しくなったりする点に注意が必要です。
住宅ローンを返済しながらリフォームローンを利用することに抵抗がある場合は、リフォーム一体型ローンを活用するのも一案です。
リフォーム一体型ローンは、住宅購入費とリフォーム費用を同時に借り入れられる商品です。住宅ローンの返済中にリフォームローンを利用したい場合だけではなく、中古住宅を購入してリノベーションするときにも活用できます。
リフォームローンを利用することには、メリットとデメリットの両方が存在しています。ここでは、それぞれについて詳しく解説します。
リフォームローンのメリットは、次のとおりです。
住宅ローンと比べると審査ハードルが低く少額の借り入れが可能なリフォームローンは、足りない工事費を気軽に借りたいときに便利です。手続きが比較的容易な点も、大きな魅力でしょう。
必要なときに必要なだけ借りられるのが、リフォームローンを利用する最大のメリットです。
リフォームローンのデメリットは、次のとおりです。
気軽に利用できる一方で、制限が多い点はリフォームローンのデメリットです。商品によりますが、借入可能額の限度は1,000万円程度で、返済期間も短くなります。さらに金利が高いため、慎重に返済計画を立てる必要があります。
無計画に借りてしまうと、リフォームローンの返済に生活を圧迫されてしまうリスクがあるため注意しましょう。
リフォーム工事の資金が不足しているときは、気軽に借り入れができるリフォームローンの利用がおすすめです。審査に要する期間が短く手続きもしやすいリフォームローンを使えば、資金が不足していても理想の工事を行えるようになります。
ただしメリットの反面、借入金額や返済期間などに関する制約が多い点に気をつけなければいけません。リフォームローンを利用するときは、慎重に返済計画を立てましょう。
神奈川県川崎市の野村塗装店では、予算に応じたリフォームのご提案を行っています。リフォームや資金について疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。