敷地内に駐車場がある住宅の場合、外壁塗装をするときに車の移動が必要になるかどうか気になるものです。
外壁塗装中は、工程によっては車の移動が必要になることがあります。また、ご自身の車だけではなく、近隣住民の車にも配慮しながら工事を進めていかなければいけません。
この記事では、外壁塗装中の車に関する疑問にお答えします。トラブルを防ぐためにも、車の取り扱い方を事前にしっかりと把握しておきましょう。
「自宅に車を停めておくと塗料が飛び散ったり作業の妨げになったりするのではないか」と不安を抱く方は少なくありません。結論からいうと、外壁塗装中は車の移動が必要になる期間が存在しています。
まずは、塗装工事中の車の取り扱いについてみていきましょう。
外壁塗装を行う際は、車に汚れが飛び散ったり作業の妨げになったりすることを防ぐため、以下の作業中に車の移動が必要になります。
戸建ての外壁塗装には10~14日程度の期間を要しますが、上記の工程はそれぞれ1日で終了します。そのため、約14日のうち3日間は車を移動する必要があるということになるのです。
ただし、建物と車の距離が離れている場合、建物と車の間に大きな塀があって汚れる心配がない場合は、車を移動しなくても問題ないと判断されることがあります。どちらにせよご自身で判断することは難しいので、塗装業者と相談しながら車の取り扱いについて決めておきましょう。
業者の判断によりますが、前項で紹介したタイミング以外は、自宅に駐車したまま塗装工事を進められるケースがほとんどです。ただし塗装中は、塗料が飛び散ることを防ぐために、自動車用養生カバーで車を保護する必要があります。
車の養生は、作業前に行って作業後に取り外すことが一般的です。車を使用しない場合は、養生したままにすることもあります。
養生の作業は難しいものではありませんが、手間がかかるので塗装業者に対応してもらいましょう。
塗装工事で敷地内に駐車できないときは、車をどこに移動すればよいのでしょうか。
一般的な対処法は、次の2つです。
もっとも一般的なのは、駐車場を借りて対処する方法です。移動が必要な期間中に近くのコインパーキングを利用する、もしくは月極駐車場を借りて工事期間中そちらに停めるという方法があります。
月極駐車場を借りるときは、「日割り料金で契約できるか」「契約期間はいつからいつになるのか」などの条件に注意が必要です。なかには、「3か月以上からしか契約できない」「利用開始日が決まっている」という駐車場もあります。スケジュールが合わなかったり余計な費用がかかったりすることがないよう、契約内容をしっかりと確認しておきましょう。
近隣に知人や家族がいる場合は、駐車場を利用させてくれないか相談してみるのもひとつの手です。知人や家族であれば費用を抑えられますし、期間の融通もききやすくなります。
トラブルを防ぐために、あらかじめ駐車場を利用させてもらう条件や期間を決めておきましょう。
外壁塗装中は、以下のような車に関する注意点にも気をつけなければいけません。
万が一、工事中に車に傷や塗料がついていることに気づいた場合は、すぐに施工業者へ相談することが大切です。時間が経つと何が原因でついた傷・塗料なのかを判別しにくくなり、責任の所在があいまいになってしまうためです。
その際、証拠として写真を撮影しておくことをおすすめします。塗装業者の多くは「賠償責任保険」に加入しているので、業者の過失が認められれば修理費用を負担してもらうことが可能です。
外壁塗装を行うときは、近隣の車にも配慮が必要です。隣の家や駐車場との距離が近い場合は、施工業者とともにあいさつに行き、車の移動や養生をお願いしましょう。
近隣住民からトラブルの報告を受けた際は、すぐに被害の現状保持と写真・動画撮影をお願いしてください。隣人と施工業者が被害状況や賠償内容を話し合えるよう、施主(塗装工事を依頼している人)から業者へ連絡します。
カーポートを設置している住宅の場合、足場を設置するときに屋根の取り外しが必要になることがあります。これは、カーポートが作業の邪魔になることやカーポートへの損傷を防ぐための処置です。
劣化した古いカーポートの場合、取り外した屋根を再度設置することが難しい可能性があります。この場合、施主負担で新しい屋根の取り付けが必要になる点に気をつけましょう。
塗装業者がどこに車を停めるのかについても、事前に打ち合わせしておきましょう。
敷地内や周辺に駐車できるスペースがあれば問題ありませんが、駐車場が見つからず前面道路に駐車する場合は注意が必要です。路上駐車は近隣トラブルの原因になるため、可能であれば避けてもらいましょう。
外壁塗装には、車の移動が必要になる工程があります。住宅と駐車場の位置、塗装のスケジュールによって「移動が必要か」「いつ移動するのか」は異なるため、早めに対処できるよう事前に相談しておきましょう。
塗装作業中は自宅に駐車したままでも問題ないケースがほとんどですが、養生シートが原因で車に傷がついたり、風で養生シートがめくれたりするリスクはゼロではありません。より安心して工事を行いたい場合は、施工期間中は車を移動しておいた方がよいでしょう。
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