長く住んでいる住宅や施工不良がある住宅によくあるトラブルとして、屋根の雨漏りが挙げられます。また、建てたばかりの住宅であっても、台風などの自然災害が原因で雨漏りが発生してしまうリスクがあることに注意が必要です。

本記事では、屋根の雨漏りを見つけたときの対処法と自分でできる応急処置、修理費用について解説します。雨漏りを放っておくと、内装や住宅自体を傷めてしまう可能性があるため、見つけたらすぐにでも対処することを心がけましょう。

屋根が雨漏り！どう対処したらいい！？

大切な住宅が雨漏りしていたら、誰でも焦ってパニックになってしまうものです。

もしも雨漏りを見つけたら、どのように対処すればいいのでしょうか。まずは、雨漏りへの正しい対処法を見ていきましょう。

屋根の雨漏り修理ができるのは専門業者だけ！

屋根の修理というと費用が高いことを想像する人も多いかもしれません。そのため、できることならDIYで雨漏り修理をしたいと考える人も珍しくないでしょう。しかし、屋根の雨漏り修理は専門業者にしかできないため、注意が必要です。

一般の人が屋根に上ると屋根材を傷めてしまうおそれがありますし、慣れない高所作業で大怪我を負ってしまうリスクが高いです。また知識がない状態で修理した結果、状態を悪化させてしまい、専門業者の施工が必要になるケースも多々あります。リスクや危険を回避するためにも、初めから業者に依頼しておいたほうが安心なのです。

ただし、屋根以外の雨漏りであればDIYで対応できる可能性があります。窓まわりのシーリングや雨樋の詰まりなどが原因であれば、シーリングの打ち増しや清掃などで対処が可能です。自分で対処できる雨漏りかどうか判断できないときは、専門業者に一度相談してみるといいでしょう。

屋根の雨漏り修理にかかる費用

屋根の雨漏り修理を業者に依頼するときは、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。雨漏りの修理費用は、屋根の状態や修理内容によって大きく異なります。以下に修理費用の一例をまとめたので、大体の予算を把握するときの目安にしてみてください。

修理内容	費用相場
コーキング修理	5～10万円
屋外の修理	5～30万円
室内の修理	5～15万円
スレートや瓦の差し替え	1～5万円／枚
屋根塗装	30～80万円
重ね葺き（カバー工法）	70～150万円
葺き替え	50～200万円

ハウスメーカーに修理を依頼する場合は、屋根の全面修理になりやすい点に注意しましょう。費用が高くなってしまうため、部分修理にも対応してくれる工務店などに依頼することを推奨します。

屋根が雨漏りしたときに確認しておきたいポイント

屋根の雨漏りは放っておくと住宅の内装や木材の腐食を招き、甚大な被害をもたらしてしまうおそれがあります。そのため、できるだけ早く対処することが大切です。

業者に素早い対処を依頼するためには、正しく状況を把握して伝える必要があります。依頼時は、以下のポイントを確認しておきましょう。

• どこから雨漏りが発生しているのか（二階の天井？どの部屋？）
• どのような症状なのか（シミ？水がたれている？）
• 雨漏りするのはどのような状況なのか（長く雨が降ったとき？風が強いとき？）
• 建物の状況はどうか（害獣・害虫被害はあるか？自然災害に遭ったか？）
• 築年数はどれくらいか

こういった情報をまとめておくと、業者が素早く雨漏り箇所や原因を特定できるようになり、スムーズに修理を行えます。

DIYでできる屋根の雨漏り応急処置方法

雨漏りの修理は専門業者に依頼する必要がありますが、業者の対応を待つ間そのままの状態にしていることに抵抗がある場合は、自分でできる応急処置を施すことも可能です。

ただし、雨が降っているなか屋根に上って作業をすることには大きな危険が伴います。少しでも不安がある場合は、自分で対処することは避けるようにしましょう。

ブルーシート

ホームセンターなどで販売されているブルーシートをかぶせることで、一時的に雨漏りの応急処置をすることができます。使用するのは少し大きめのブルーシートで、厚みが「#3000」以上のものがおすすめです。

ブルーシートを雨漏り箇所にかぶせ、土嚢袋でしっかりと固定したら応急処置は完了です。広範囲の雨漏りに有効ですが、高所でブルーシートを広げたり重い土嚢袋を扱ったりするのは危険なので、滑りやすい雨の日や一人の作業は避けましょう。

防水テープ

雨漏り箇所が狭い範囲であれば、防水テープで応急処置することも可能です。隙間や穴を塞ぐようにテープを貼るだけなので、ブルーシートを設置するよりも手軽に対処できるでしょう。

防水テープは、とくにスレート屋根やトタン屋根、フラットルーフなどに効果的です。テープを貼るときは周辺を雑巾でよく拭き取り、下から上に向かって空気が入らないように密着させることがコツです。

屋根の雨漏り修理は火災保険が適用されるケースがある

屋根の雨漏り修理は高額になりやすいですが、原因によっては火災保険が適用されて費用負担が軽減される可能性があります。台風などの自然災害、雷や強風、ものの落下などによって雨漏りが発生した場合は火災保険が適用となるため、一度加入している保険会社に問い合わせてみるといいでしょう。

ただし、経年劣化は補償の対象外です。火災保険が利用できるかどうかは業者に相談すると判断してくれますし、場合によっては手続きを代行してもらうことも可能です。困ったときは、修理を依頼する業者に相談してみましょう。

屋根の雨漏り修理は高額！傷む前に塗装でメンテナンスしよう

屋根が雨漏りしてしまうと、数万円から数百万円の高額な修理費用がかかってしまいます。自然災害や事故などが原因であれば、火災保険が適用になって費用負担を軽くできますが、経年劣化は自費での修理となるため注意が必要です。

屋根を良好な状態に保って雨漏りを防ぐには、屋根塗装による定期的なメンテナンスが欠かせません。大切な住宅を守るための屋根塗装や雨漏り相談は、ぜひ野村塗装店までご相談ください。